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日々の気づきとフィンランド

豊かさとは


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Oravanmarja


とある秋の日、リンゴンベリーを摘みに森へ入ると、赤い小さな実をたくさんつけた草を発見しました。

これをドライフラワーにしたらどうなるかな、と思って持ち帰り、窓辺につるして乾燥するのを待ちました。
2週間ほどして見てみると、なんと、ルビーのような美しい赤色のドライフラワーになっていました。
あまりの美しさに感動して、思わず撮ったのが上の写真です。(伝わるかな?)

 

調べてみると、Oravanmarja(直訳:リスのベリー、日本語:ヒメマイヅルソウ)という植物だとわかりました。
森がとても身近な存在のフィンランドでは、こうした森の小さな植物から思わぬ発見や感動をもらえたりすることが多々あります。

 

フィンランドの森は、誰でも自由に入ってベリーや茸を摘んだりすることが許可されています。夏から秋にかけては、ラズベリー、ブルーベリー、リンゴンベリーを摘みながら森をお散歩するのが日課でした。

日本でも私が小さい頃は、近所の山でアケビを取ったり、キイチゴを摘んだりしていましたが、今はキイチゴアケビも見なくなりました。
都会に住むようになって、椎の実や栗を拾うこともなくなりました。
いつの間にか、自然が遠い存在になっていきました。

 

そのタイミングでフィンランドに移住し、自然と近い環境で暮らした経験は、幼い頃の遠い記憶を呼び戻してくれました。
今までかたくなに田舎に帰ることを拒んでいたのに、帰国後急に田舎が恋しくなってきたのは、おそらく自然と寄り添う暮らしの豊かさに改めて気付いたから。

ここ最近、物理的な豊かさより心の豊かさを優先した人生を送りたいと考えるようになりました。

今、なんとなく日本でもそういう風潮が広まりつつある気がします。

SNSで田舎の生活を発信している若い女性、田舎で起業を試みる人、長野に森を買ってサウナを作ろうと計画しているオリラジの藤森さん、などなど。

 

私のひそかな夢は、自然の中でフィンランドの暮らしを体験できるようなカフェを経営すること。

藤森さんのサウナが実現したら、便乗して近くにフィンランドカフェを開くっていうのもありかな(笑)。